第1章:そうだ社労士になろう!!


それほど遠くない未来、はるかでもない日本のどこかで・・・

rogo

エピソードⅠ:そうだ社労士になろう!!

20XX年、日本はまさに不景気のどん底にあった。
もはや大学を出たというだけでは簡単に就職できない状況に、多くの若者たちは苦しみ、
ある者は正規雇用の夢を見て派遣労働に従事し、またある者は自宅警備員の暗黒面に落ちていった。
そんな中、若き就職浪人である秋織・志郎(しゅうしょく・しろう)は、
「資格を取るのじゃ」という老師・依田の言葉に導かれ、
社労士資格の取得を目指すのだった・・・

解説

2014年現在、若者の就職状況はいくらか回復傾向にあるとはいえ、依然として厳しいとされています。
特に正規雇用への就職は厳しく、派遣労働やアルバイトなどの非正規雇用に従事している若者の数が年々増加の傾向にあります。
また、現在においては「大学卒」という肩書の価値が低下しており、単に大学を卒業しただけで、就職が有利に働くという状況はすでに終了していると考えてもいいでしょう。
このような状況において、少しでも就職を有利に運ぶためには、むしろ個々人の付加価値を高めることが必要とされています。

どうすれば付加価値を高められるか

自身の付加価値を高めるには様々な方法があります。
例えば、国際化を見据えて英語などの言語スキルを磨くのも一つの手です。
実際、ある国内企業では社内言語を英語で統一しており、この企業に就職しようとする者には日常会話に不自由しないレベルでの英語スキルが求められています。
また、一番分かりやすいスキルアップの方法といえば、「資格の取得」です。
世の中には様々な「資格」が存在し、中には就職に、またはその後の仕事に非常に役立つ資格も少なくありません。
このような資格を取得することは個人の付加価値を高めるという点で非常に大きいといえるでしょう。
では、具体的にどのような資格がおススメなのでしょうか?
今後のことを考えたのならば「社労士資格」が非常におススメです。

なぜ今、社労士資格なのか?

社労士は以前はあまりスポットライトがあたることない職業でしたが、最近は厳しい不況による労働問題の深刻化や、医療・年金制度が不安視されている中で、正しい知識を提供できるアドバイザーとして社会的ニーズが急上昇していおり、世間の注目も集まっています。
実際に、社労士になれるかどうかはともかくこのような社労士の資格を取得することは決して損ではありません。
しかし、ここで多くの方が疑問に思うはずです。
そもそも社労士とは何者なのでしょうか?
そこでまずは、社労士を目指す秋織志郎君を通じて、社労士の基礎について学んでいきましょう。